「小学校受験に受かる子、受からない子の特徴は?」
「私立や国立小学校に向いているタイプは?」
「うちの子は小学校受験に向いてる?」
小学校受験を検討されている親であれば、誰もが持つ疑問ですよね。
確かに生まれ持った才能や向き不向きは少なからず関係します。
しかし、実は小学校受験の合格率は、「子供の向き不向き」はほとんど関係ありません。
それよりも大事なことがあるんです。
そこで今回は、
◉小学校受験に向いてる子と向いてない子の特徴
◉向き不向きより大事なこととは?
◉小学校受験がうまくいく方法!
を、受験指導の経験豊富なプロが解説します。
小学校受験に向いてる子と不向きな子の特徴
まずは、皆さんが気になっている小学校受験に向いてる子と不向きな子の特徴を解説しましょう。
小学校受験に”向いてる子”の特徴
・向上心がある子
・適度な競争心がある子
・好奇心がある子
これら3つの特徴が当てはまる子は、小学校受験に向いていると言われています。
向上心がある子
まず、教えたことを素直に吸収し、どんどん力をつけようと意欲的な、「向上心がある子」は小学校受験に向いています。
ペーパーテスト対策に限らず、小学校受験ではいろいろな面で求められるのが向上心ですから当然ですね。
小学校の中には「平等」を重視して個性を伸ばそうとしない学校や先生も少なからずいます。
そんな学校の場合、せっかくの向上心がつぶされてしまうことも。
その意味でも、子どもの成長を見守り、引き出してくれる学校に行くために、小学校受験をさせる価値もあります。
適度な競争心がある子
次に、適度な競争心を持っている子も小学校受験に向いています。
例えば、親があおらなくても「○○ちゃんに負けて悔しい」「クラスで一番になる!」といった感情を口にする子です。
こうしたタイプの子は、勉強に関してもみんなより上でいたいと思うため、小学校受験のような試験はある種楽しんでできるでしょう。
ただし、あまりにも競争意識が過熱して、「○○君がいなければいいのに」などと意地悪な感情が芽生えるのは考えものです。
小学校受験では集団行動の様子を観察するなど、協調性を見られる試験が含まれることもあります。
「みんなと仲良くできるのはえらいね」など親がうまく導いて、協調性もなくさないようにしましょう。
好奇心がある子
また、「好奇心がある子」も小学校受験にはぴったりです。
普段から細かいことに、「なんで?どうして?」と質問する子っていますよね。
そんな子です。好奇心は『自分が知らないことを知ることに楽しみを感じる』ということですから、勉強の最大の原動力にもなるんです。
こんな子の強みは、本当にただただ好きで勉強をすること。
好きなことをやるというのは、身に付くレベルが段違いなんです。
ただし好奇心が強くても、関心を持つものが勉強以外にある場合は注意が必要です。
小学校受験を目指すのであれば、その子が受験科目に興味を持つような工夫をするのがおすすめです。
小学校受験に不向きな子どもの特徴
では一方で、小学校受験に不向きな子の特徴も解説しましょう。
ただし注意して欲しいのが、『特徴に当てはまる=小学校受験をする価値がない』というわけではないということです。
冒頭でも解説しましたが、小学校受験の結果に最も関わるのは、子供の向き不向きではありません。
このことを理解した上で、次に進んでください。
勉強以外で没頭できることがある子
スポーツや芸術関係など、勉強以外に夢中になっていることがあるなら、無理に小学校受験をさせる必要はありません。
・プロの野球選手やサッカー選手を目指している
・ピアノの練習に毎日何時間も熱中している
・パソコンやプログラミングなどを好んでいる
など、小学校受験とはマッチしないことでも、熱中していることがあれば、そこを伸ばしてあげるのがおすすめです。
将来的にその道に進むかどうかは分からないとしても、培った集中力や粘り強さ、なにかに没頭した経験がその後の人生の支えになってくれることでしょう。
ただ、小学校受験は学力を問う学校ばかりではありません。
個性を受け入れてくれる学校もあります。
そんな学校を選んであげるのであれば、小学校受験もおすすめです。
勉強の前に、人間力を伸ばす方が大事な子
体格を見ても分かるとおり、幼児の成長スピードはとても個人差が大きいものです。
ですから、5歳の段階では受験に向いた思考力が身についていないことも多々あります。
そんな子の場合、まずは受験勉強よりも「勉強の楽しさを知ること」や、「考える癖をつけてあげること」の方が重要です。
にもかかわらず、無理に勉強させてしまうと、勉強嫌いになったり、「私はダメな子だ」と悲観的になったりする弊害もあります。
「うちの子は小学校受験をする力がない」と認めるのは保護者にとってはつらいことかもしれません。
でも、そうしたお子さんが自己肯定感を失わずにのびのび成長すると、大学受験などで素晴らしい結果を出すこともあるのです。
例えばお子さんがサッカー教室に通ったら、「ルールを暗記していない」と落ち込んだりせず、「楽しくボールを追いかけている」といい面を見て応援するのではないでしょうか。
勉強も同じことで、「今はその時期ではない」というだけのこと。
お子さんの現状をきちんと把握するのも、愛情があればこそなせる業です。
周りとの比較や親としての見栄ではなく、自分自身を見てくれる愛情は子どもにも伝わりますよ。
うちの子は向いてる?向いてる子と不向きな子の特徴(まとめ)
ここまで解説した「小学校受験に向いてる子と不向きな子の特徴」をまとめましょう。
特徴 | |
向いてる子 | ・向上心がある子 ・適度な競争心がある子 ・好奇心がある子 |
不向きな子 | ・勉強以外で没頭できることがある子 ・勉強の前に、人間力を伸ばす方が大事な子 |
あなたの子に当てはまるところはありましたか?
『うちの子は向いてないから諦めよう…』
そんな方はちょっとお待ちください!
冒頭でも触れた通り、確かに生まれ持った才能や向き不向きは、少なからず小学校受験に関係します。
しかし、それよりも大事なことがあるんです。
ここからは、『小学校受験に「向き不向き」より大事なこと』を紹介します。
小学校受験に「向き不向き」より大事なこと
では、小学校受験に子供の「向き不向き」より大事なことはなんなのでしょうか?
それは、
・『子どもに期待すること』
・『周りの環境を準備すること』
・『子どもの意思を尊重すること』
・『結果ではなく過程を大事にすること』
です。
子どもに期待すること
まず、子どもに期待しましょう。
ピグマリオン効果というのをご存知ですか?
期待されていることを伝えることで、その期待に答えるようにテストの点数や仕事の業績が上がるという現象です。
実際に教育現場で使用されているセオリーで、「教師の期待によって学習者の成績が向上する」と言われています。
しかしただ研究データがあるから「期待しろ」という話ではありません。
子どもの可能性にまつわる有名なエピソードも紹介します。
かの有名なアインシュタインですが、幼少期は言葉による表現が苦手で、5歳ごろまで声をほとんど出さず、周りからは決して頭が良くは見えなかったというのをご存知ですか?
5歳と言えば、ちょうど小学校受験の年くらいですよね。
そんなアインシュタインが覚醒したのは9歳の時、日本では小学校3-4年生の時と言われています。
このように、
・いまはまだ勉強が好きじゃなさそうだったり
・考えるのが苦手そうだったり
・他の子より覚えが悪かったり
そう見えても未来の天才の可能性は十分あるんです。
子供の『可能性を信じること』、そしてそれを『伝えること』、ここから小学校受験は始まるんです!
周りの環境を準備すること
次に大事なのが、子どもの周りの環境を準備することです。
4-5歳の子どもは、周りの環境に大きく影響を受けます。
せっかく受験を頑張るのに、周りの家族が応援する姿勢でないと、なかなかその子も答えてくれません。
そこでまず、
・家庭の教育方針をしっかり決める
・具体的にどんな小学校を目指すのかを決める
・家族は具体的にどうサポートするのかを決める
などを行いましょう。
まずは『家庭の教育方針をしっかり決める』ことで、小学校受験を本当にさせる、という意思決定をしましょう。
これができていないと、子ども本人もどうしていいかわからず、勉強にも集中できません。
そして、『具体的にどんな小学校を目指すのか』を決めましょう。
受験のある小学校は、ほとんどが個性にあふれています。
その小学校を選ぶのは、本人ではなく親です。
両親が思うような教育ができる学校を選ぶんです。
目標が見つかったら、『家族は具体的にどうサポートするのか』を決めましょう。
・塾に通わせるのか?
・家で両親が勉強を教えるのか?
・パパとママの役割分担
など、具体的なサポート内容を決めましょう。
これらを通して、その子が小学校受験に集中できる環境を準備することが重要です。
子どもの意思を尊重すること
また、もちろん子どもの意思を尊重することも重要です。
保護者がしっかり教育方針を話し合い、固めたとしても、それだけで受験準備をスタートするのはNGです。子どもだとしても、納得することなく勉強などを強制されれば、嫌だと思うのがあたりませです。
そこはしっかり話し合いましょう。
「そんなこといっても幼稚園児に受験の是非なんて分かるわけがない」
もちろん、将来の大学進学の有利さや、人脈形成のメリットなどはピンと来なくて当然です。
ただそうではなく、子どもにもわかる違いを実感させて選ばせることが大切です。
例えば、
「保育園のお友達と一緒がいいか、新しい仲間がたくさんできるのがいいか」
「外国人の先生と毎日英語で楽しく過ごせる学校に興味があるか」
といった聞き方をして、子どもでも想像しやすいことから聞いていきましょう。
過去の例では、
・家でドリルを解くのが大好きで「普通より難しい勉強ができる学校のほうが面白そう」と受験を決めた子
・「低学年からオーケストラに参加したい!なんか楽しそう!」が動機で受験した子
などがいましたが、この子達はどちらも小学校受験に成功しています。
大人からの押しつけではなく、自ら決めた目標のためなら、今まででは想像できなかった頑張りを見せる子も少なくありません。
途中でくじけそうになっても、「○○したいって夢のため頑張ろう?」と思い出させるだけでまた頑張れることもあります。
このように、『子どもの意思を尊重すること』はとても重要なんです。
結果ではなく過程を大事にすること
そして最後に、『結果ではなく過程を大事にすること』が重要です。
小学校受験は、子どもにとって初めて「何かに挑戦する」という経験です。
もちろんその結果が「合格」であればいいのですが、そうはならない可能性ももちろんあります。
しかし「不合格=努力が無駄」ではないんです。
小学校受験は、その過程にも非常に意味があります。
例えば、ただ受験科目を無理やり暗記させるのではなく、
・色々なことを「考える」癖がついたり、
・勉強の楽しさを知って好奇心が旺盛になったり、
・集中力や思考力が養われたり、
今後に活かせるあらゆる能力を鍛えられるんです。
もちろん「合格」を目指します。
ですがその過程も、その子の成長になるようなやり方を選んであげることで、結果がどうであれ、子どもの大きな経験として、残すことができるんです。
小学校受験で、結果も過程も目指せる塾とは?【まとめ】
最後に、小学校受験がうまくいく方法を解説します。
それは、結果も過程もどちらも大事にすること、ですよね。
そこで『小学校受験で、結果も過程も目指せる塾』を紹介しましょう。
それが、大阪が拠点の「万緑会」です。
ベースはパスカルキッズという子供の思考力や自主性を育てるカリキュラムを採用しつつ、
・前年度の受験傾向を加味して毎年ブラッシュアップしたペーパー対策
・小学受験で重視される行動観察対策
・授業の一環にも取り入れた親子面接対策
など受験に特化した内容も備えている優れた小学校受験向けの塾です。
小学校受験を通して、「本当に子どものためになる教育をしてあげたい!」という方は、ぜひこちらのページも見てみてください。