「幼児教育はいつから始めたらいいのかな」
「幼児教育をする目的って何だろう」
「おすすめの幼児教育の教材って何があるのかな」
お子さんが少しずつ大きくなると、気になってくるのが幼児教育。
しかしいざ幼児教育を始めようと思っても、こんな悩みがあって一歩踏み出すことができない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- 幼児教育はいつから必要か
- 幼児教育の目的
- おすすめの幼児教育教材とメリットとデメリット
について解説していきます。
幼児教育に関する正しい情報が知れて、おうちの方がお子さんと一緒に楽しく幼児教育を始めることができるよう、丁寧に説明していきますね。
幼児教育はいつから必要?目的を知っておこう
まず「幼児教育はいつから始めたらいいのかな?」という疑問について、答えていきます。
なお、今回の「幼児教育」は生活の一部ではなく、あくまで能動的に取り入れる学習・教育のこととします。
幼児教育はいつから必要?
主に3歳からと言われることが多い幼児教育ですが、実際に幼児教育が必要になるタイミングは、お子さんの成長や各ご家庭の事情によって異なります。
というのも、普段家庭で行われる親から子供への働きかけやしつけ、幼稚園や保育園で行われる活動、習い事なども、広い意味では幼児教育になります。
つまり、特別な幼児教育を取り入れなくても、十分子供の成長の手助けはできるんです。
では、今回の特別な学習・教育を取り入れる「幼児教育」はいつから始めるべきでしょうか?
そこに正解はありません。
ただお子さんが興味を持ち出したタイミングだったり、パパママが子供にもっと成長してほしいと思ったときが、幼児教育を始めるおすすめのタイミングです。
逆に3才をすぎたから遅すぎるなんてこともありません!
幼児教育の目的とは?
では、幼児教育の目的とは、なんでしょう?
受験に合格することでしょうか?
もちろんそれも間違いではありませんが、本当の目的は、受験に備えた知識の詰め込みや教え込みではなく、学習の基礎となる好奇心や探求心を養い、考える力をつけることです。
文部科学省でも
『幼児教育は,目先の結果のみを期待しているのではなく,生涯にわたる学習の基礎をつくること,「後伸びする力」を培うこと』
(引用元:文部科学省のホームページ)
と定義しています。
幼児教育の真の目的は、目先の結果ではなく、子供の能力の底上げや、学習の基礎を作ることだということを、頭に入れておきましょう。
幼児教育のおすすめ|4つの教材から最適なものを選ぼう!
前の項目では、幼児教育を始めるタイミングや幼児教育の目的について説明してきました。
ここからは、いよいよ幼児教育の教材について、解説していきます。
おすすめの幼児教材の種類の特徴から、メリット・デメリットも解説していきますね。
なお、今回紹介する教材は以下になります。
- 本を使った幼児教育
- おもちゃを使った幼児教育
- 動画を使った幼児教育
- 塾を使った幼児教育
なお、どの教材でも共通する一番大切なことは、お子さんの興味や発達段階に合ったものを使うことです。
お子さんの興味やおうちの人のペースに最適な幼児教育が見つかるよう、しっかり解説していきます。
【本】で幼児教育しよう!
まずは本を使った幼児教育の方法です。
幼児教育できる本とは?
本での幼児教育は、絵本の読み聞かせをすることや、図鑑を眺めること、ドリルを解くことで、幼児教育を行っていきます。
以下、本の種類ごとに説明していきますね。
絵本
言葉の響きを楽しむもの、物語に没頭するストーリーが展開されるもの…。
絵本の数だけ素敵な世界が広がっています。
一緒に絵本を選ぶことは、お子さんの興味の対象を発見するチャンスにもなるので、どうぞお子さんと本屋さんや図書館に足を運んでみてくださいね。
図鑑
昔ながらの「動物」「植物」「恐竜」といった切り口のものから、「ふしぎの図鑑」(小学館)「小学生になったら図鑑」(ポプラ社)などのように独特な視点なものがあって、親子で楽しめるようになっています。
ドリル
ひらがなや足し算・引き算からはじまり、ハサミを使うものやタッチペンを使うものまで、多種多様なドリルがあります。
また、イラストやマンガを使って、上手にお子さんの興味を引き出すような工夫もされています。
本で幼児教育するメリット
以上を踏まえて、本で幼児教育するメリットをみていきます。
想像力が豊かになる
絵本や図鑑は自分のペースで読んだり、読みたいところを繰り返し読んだりすることができます。
自分の好きなシーンを何度も読んだり聞いたりすることで、物語の登場人物の気持ちや情景を思い浮かべ、想像力が豊かになっていきます。
親子のコミュニケーションのきっかけになる
「このお話に出てくる子は、どんな気持ちだったのかな?」「このイラストきれいだね」など、読み聞かせをしたり、一緒にドリルを解いたりすることによって、親子のコミュニケーションの幅が広がります。
親子のコミュニケーションは子どもの心を育てる何よりも大切なものであるため、これは非常に大きなメリットであるといえます。
達成感が味わえる
一冊読み終わった・解き終わったときには達成感を味わうことができます。達成感を味わうと「次も頑張ろう」という気持ちがわいてくるため、習慣化につながっていきます。
達成感は子どもが成長する上でとても重要なものであるため、大きなメリットであるといえるでしょう。
本で幼児教育するデメリット
一方で、 本で幼児教育するデメリットもみていきましょう。
読み聞かせをする場合、親の時間がとられてしまう
絵本や図鑑の読み聞かせは親子のコミュニケーションを広げてくれる一方で、おうちの人の時間がとられてしまいます。
おうちの人の時間がない場合にはデメリットであるといえます。
ドリルを続けるのが難しい場合がある
お子さんによっては、ドリルに抵抗をもってしまうという点がデメリットであるといえます。
その場合、おうちの人の働きかけによって改善するときもありますが、お子さんが嫌がって続けることができなくなってしまうこともあります。
興味をもたない場合がある
年齢が合わない・興味がわかないなどの理由で、お子さんが本に興味を持たない場合があることも、本での幼児教育のデメリットであるといえます。
本はこんな人におすすめ!
以上をまとめると、本による幼児教育は
- 子どもの想像力を豊かにしたい人
- 子どもとのコミュニケーションの幅を広げたい人
- 子どもに達成感を味あわせてあげたい人
- お子さんにじっくり付き合いたい人
におすすめです。
【おもちゃ】で幼児教育しよう!
次に、おもちゃで幼児教育する場合について、解説していきます。
幼児教育できるおもちゃとは?
おもちゃでの幼児教育は、いわゆる知育玩具を使って行います。
もちろん知育玩具とは、知育を目的としたおもちゃのことです。
遊びを通して、「考える力」「挑戦する力」などを身につけ、お子さんの能力を高めていきます。
おもちゃにもたくさんの種類があり、それぞれ伸ばせる能力が異なります。
以下、昔ながらの知育玩具である積み木とパズルを例にとって、知育玩具が伸ばしてくれる能力について解説していきますね。
積み木
組み合わせに制限がない積み木は、自由自在に積み重ねてイメージしたものを表現していくことで想像力が磨かれていきます。
また、手先の器用さや集中力も鍛えられます。
パズル
パズルを組み立てるために、ピースごとの形や色・絵のつながりを推測する力がつきます。
また、どのように組み合わせれば完成するのかということを繰り返し考え、実行することで、論理的な思考能力が身についていきます。
おもちゃで幼児教育するメリット
そんなおもちゃを使った幼児教育のメリットを、みていきましょう。
自発的に遊びに参加できる
おもちゃを使った幼児教育は、おもちゃを使って遊びたいという自発的な気持ちから学びを始めることができます。
自然と熱中し、学ぶ楽しさを知ることにつながっていくため、大きなメリットです。
遊びを発展させやすい
おもちゃで知育教育をしていく場合は、学びを発展させやすいというメリットがあります。
例えば積み木なら、積み木の数を増やす・新しい形の積み木を取り入れるなど、分かりやすく学びを発展させていくことができます。
親子のコミュニケーションの幅が広がる
本での幼児教育と同じく、知育玩具で一緒に遊ぶことによって、親子のコミュニケーションの幅がひろがるというメリットがあります。
おもちゃで幼児教育するデメリット
一方で、おもちゃで幼児教育するには、少なからずデメリットもあります。
おもちゃが増えすぎてしまうと逆効果
知育玩具は多種多様なため、あれもこれもと買っていくうちにおもちゃが増えすぎてしまうことがあります。
おもちゃが多すぎると、こどもはすぐに飽きてしまったり、おもちゃを大切にしなくなったりする場合があります。
おもちゃがかさばる
知育玩具はかさばるものが多いため、片付けの面を考えるとおもちゃが増えすぎてしまうことはデメリットであるといえます。
興味をもたない場合がある
本での幼児教育と同じく、年齢が合わない・興味がわかないなどの理由で、お子さんが知育玩具に興味を持たない場合があります。
おもちゃはこんな人におすすめ!
以上より、おもちゃによる幼児教育は
- 子どもの遊ぶ気持ちを大切にしたい人
- 子どもの遊びをどんどん発展させていきたい人
- 子どもとのコミュニケーションの幅を広げたい人
- 子どもに合ったおもちゃを見極めたい人
におすすめです。
【動画】で幼児教育しよう!
次に、動画で行う幼児教育について解説していきます。
幼児教育できる動画とは?
幼児教育できる動画には、DVDや教育テレビの番組・動画サイト(YouTubeなど)があります。
どのツールにも、ひらがな・カタカナ・英語・数字・科学などさまざまなコンテンツがあり、お子さんの興味や年齢に合わせて選ぶことができます。
また、おうちの人が教えにくいような場合に手助けしてくれるコンテンツが多数取り揃えられていることも、動画による幼児教育の特徴といえます。
例えば
- 子どもが嫌がるトイレトレーニング、歯磨きの練習を楽しくしてくれる
- 小学校でつまずきやすい時計の読み方・計算を遊びながら教えてくれる
- ネイティブの発音の英語を分かりやすく聞かせてくれる
など、おうちの人にとってのお助けアイテムとなってくれる動画があります。
動画で幼児教育するメリット
では、動画を使った幼児教育のメリットには何があるでしょうか?
分かりやすい
動画は様々な角度からの映像やナレーションによる説明などにより、非常にわかりやすく物事を伝えてくれます。
物事を学ぶ際に「わかりやすい」ということは非常に大きなメリットです。
幅広い情報を得ることができる
動画、特に動画サイトには、子どもの知的好奇心をくすぐる動画が幅広く取り揃えられています。
子どもにたくさんの世界を見せてあげることができるという点で、メリットであるといえます。
スキマ時間を使える
動画の種類によっては1~2分で終わるものもあり、タブレットを使う場合には場所の制約もほとんどありません。
スキマ時間を使って幼児教育できるというメリットになります。
コストをかけずに他の動画が探せる
子どもの興味がわかない動画があったとしても、比較的コストをかけずに新しい動画を探して見せてあげることができます。
これは本やおもちゃを使った知育教育と比べて大きなメリットであるといえます。
動画で幼児教育するデメリット
一方で、動画で幼児教育するデメリットも少なからずあるので、みていきましょう。
子どもが夢中になりすぎる
夢中になれるというメリットの反面、動画による幼児教育には子どもが夢中になりすぎるというデメリットがあります。
ルールを決めるなど、おうちの人が上手に関わってあげたいですね。
コミュニケーションが少なくなるリスクがある
動画を見ている間は受動的になることが多いため、会話が少なくなります。
おうちの人やお友達と見ていても、会話をしないで夢中で見ていることもあるため、コミュニケーションが少なくなるリスクがあるというデメリットがあります。
視力が悪くなる可能性がある
テレビやタブレット端末をずっと見ていることによって、目が疲れて視力が下がってしまうというデメリットがあります。
動画はこんな人におすすめ!
以上より、動画による幼児教育は
- 子どもに分かりやすく幼児教育をしてあげたい人
- 子どもに幅広い情報を与えてあげたい人
- スキマ時間を無駄にしたくない人
- コストをかけずに幼児教育をしたい人
におすすめです。
【塾】で幼児教育しよう!
では、塾で幼児教育する方法もみていきましょう。
幼児教育できる塾とは?
幼児教育を行う塾とは、主に小学校就学前の幼児を対象として、さまざまな教育を行う場所です。
いわゆる「塾」とは異なり、遊びを通して子どもの知的好奇心や社会性を伸ばしながら、運動や学習の基礎をつくるという雰囲気の塾が多い傾向にあります。
知育系の塾・言語系(英語など)の塾・運動系の塾・幼稚園や小学校受験対策の塾など、塾の種類はいろいろあるので、目的やお子さんの興味に合った塾を選ぶことが大切です。
塾で幼児教育するメリット
では、塾で幼児教育するメリットをみていきましょう。
教育の専門家が教えてくれる
塾で幼児教育をする場合、幼児教育の専門知識を持った先生が教えてくれるというメリットがあります。
親が知らない方法や、塾ならではのツールを使ってプロが行う幼児教育は、子どもたちの知的好奇心を大いに刺激してくれます。
子どもの社会性や協調性が育つ
幼児教育を行う塾では他のお子さんとグループで行動することが多くなります。
そのため、人と付き合う方法を学ぶことができ、社会性や協調性が育つというメリットがあります。
おうちの人の時間が確保できる
塾にお子さんを預けている間は、おうちの人の自由時間が確保できます。
家事・お仕事・きょうだいの育児など、忙しいおうちの人にとってのメリットになります。
塾で幼児教育するデメリット
一方で、塾で幼児教育するデメリットもみていきます。
他の方法と比べて費用がかかる場合がある
一般的に塾で幼児教育をする場合は、他の幼児教育の教材を使うよりも費用がかかります。
幼児教育にあまり費用をかけたくない人にとってはデメリットになります。
塾になじめないことがある
すぐに塾の雰囲気に溶け込む子もいる一方、なかなか塾になじめない子もいます。
実際に入ってみなければ判断できないことなので、まずは体験授業などを利用して塾の雰囲気を知ることが重要であるといえます。
送迎の負担がある
塾の場所によっては、人の方が送迎しなければならない場合があります。
おうちの人にとって送迎が負担である場合は、デメリットとなります。
塾はこんな人におすすめ!
以上より、塾による知育教育は、
- 教育の専門家に知育教育をしてほしい人
- 子どもの社会性や協調性を育てたい人
- おうちの人の自由時間を確保したい人
- 塾への送迎が負担にならない人
におすすめです。
幼児教育のおすすめ教材はどれ?まとめ
この記事では
- 幼児教育はいつから必要か
- 幼児教育の目的
- おすすめの幼児教育教材とそれぞれのメリットとデメリット
について解説してきました。
それぞれのご家庭ごとに、様々な事情や教育方針があることかと思います。
たとえば、お子さんの人数や年齢によって、幼児教育にかけることのできる費用も時間も異なってきます。
幼児教育の種類やメリット・デメリットを知ることで、ご家庭にとってベストな選択をする一歩となるのではないでしょうか。
また、改めて幼児教育について知りたい方は、以下のページにまとめていますので、合わせてご覧ください。