ネット以外での生徒集客をこっそり聞いてみた

今回は塾ができる集客のうち、ネット以外にもできることとして、イベントなどに関して意見を伺いました。

<登場人物紹介>

ジュニア先生:大阪で2,000人以上の生徒が集まる、開智総合学院の塾長。

たまちゃん:とある塾の元講師で、塾の経営について学んでおり、ジュニア先生にインタビューしている。

たまちゃん:
ネットマーケティング以外で、生徒募集する方法にはどういうものがありますか?

ジュニア先生:
すごく簡単だけど効果的なこととして「友達を紹介して」とお願いする方法があります。
うちでは、紹介してくれた生徒と友達には、図書カードを渡しています。これはベタですがパワフルです。

たまちゃん:
「友達を紹介して」とお願いすると、本当に連れてきてくれるものですか?

ジュニア先生:
連れてきてくれますよ。
特に、イベントがあるとよく友達に声をかけてくれます。
友達に「私の通っている塾に来ない?」という会話はしなくても、イベントがあると「このイベントに来てみない?」と話題にしやすいのかもしれません。

例えば、うちの中学部では、定期テスト2週間前から定期テスト対策無料講座をしていて、ここで友達を紹介してくれることが多いですね。
この対策では「必ず成績を上げることができます」ので、参加者はほぼ全員入会します。

たまちゃん:
なるほど、定期テスト対策を無料でされているのですね。
「必ず成績を上げる対策」の中身も気になりますが、今回は趣旨ではないのでおいておきます。(笑)

もう少し学齢が低い小学校低学年、習い事のケースではどうされているのでしょうか。

ジュニア先生:
学齢が低い、小学校3年生くらいまでの習い事を我々はキッズコースとよんでいるのですが、こちらもやはりイベントが中心ですね。
例えば英語教室では、夏休みに1か月のフリーレッスンを実施することもあります。
そして、このレッスンの最終日は、お菓子を食べながら実施する楽しいアクティビティーを実施しています。
今年は、レッスン後にみんなでタピオカミルクティーを作って飲みました。

イベントとしては、理科実験もみんな喜びますね。
実験のための教材費はかかってしまいますが、理科実験を目的に参加してくれる子も多いですね。

たまちゃん:
こういうイベントはフリーレッスンですから、授業料はとられてないのですよね。
当然、赤字なわけですが、なぜそのような赤字のイベントを続けておられるのでしょうか?

ジュニア先生:
もちろん、そこだけみると赤字なのですが、少し長い目で考えると黒字です。

半分くらいの子はフリーレッスンから入会してくれ、今年も40名近い子供達が入会になりました。
ですから、トータルでは黒字です。

また、入会してくれなかった子も「この塾楽しい」という体験をしてくれていると、将来、塾を考える段階で必ずうちの教室を候補に考えてくれます。

たまちゃん:
なるほど。長い目で考えるのですね。

ジュニア先生:
あと、「参加してくれた方への特典」も用意しておくとよいですね。
「夏のフリーレッスンに参加いただいた方は、教材費は無料です。折角、英語を楽しく勉強されているので、続けてみませんか。」というようなお声がけですね。

特に地域密着の教室では、「採算度外視でやるイベント」が実は重要です。
ポイントは「断るのが申し訳ないな」と思ってもらうまでサービスをすること。
お迎えにこられた保護者には丁寧にフィードバックすることを忘れない。
地域と信頼関係を作って、もし入会してくれなくても「あそこは熱心に指導してくれるよ」というブランドを作りにいくのです。

たまちゃん:
確かに、私は一回一回のイベントだけで考えてしまいがちでした。
今回のお話を聞いて、長期で見て、イベントをやってみるのはアリだなと考えが変わりました!

ジュニア先生:
確かに一回で黒字化するのが理想ではあります。
でも塾はそれよりも、長期で通ってくれる方が嬉しいはずです。
今中一や、小学4~6年生に困っている方は、その手前からイベントなどでアプローチできると良いかもしれません。

私たちはキッズ分野の教室を作るお手伝いもしておりますので、気になる方、もっと聞きたいことがある方はお気軽にご連絡ください。

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