「声かけ」の重要性/一代で生徒数2000人の塾を作った塾講師が語る

「広告やキャンペーンを打っても、なかなか生徒が増えない…」
――そう感じている経営者の方は多いのではないでしょうか。

実は “集まる教室” と “集まらない教室” を分ける決定的な違いは、チラシやWeb施策より先にある “空気感”
教室に一歩足を踏み入れた瞬間の「活気」が、入塾を左右する最大のマーケティング要因になるのです。

今回は、生徒数2,000人超の教室を築いたジュニア先生に、活気を生み出す最もシンプルで強力な手段――「声かけ」の極意を伺いました。

「講師が雑談を増やすだけで本当に集客が変わるのか?」と半信半疑の方こそ必見。
現場で今日から実践できる“空気づくり”の具体策を、本編でご紹介します。

<登場人物紹介>

ジュニア先生:大阪で2,000人以上の生徒が集まる、開智総合学院の塾長。

舞田 理絵:
大阪の大学を卒業後、教育系出版社で編集に携わる。学生時代から個別指導塾で講師を務め、教室長も経験。現場での経験をいかし、教育に関する記事も執筆している。

舞田:
生徒が集まる教室にするために、現場で日々できることはありますか?

ジュニア先生:
教室の空気感を良くすることですかね。
生徒が集まる教室は雰囲気が明らかに違います。

舞田:
空気感、雰囲気ですか。もう少し具体的に言うと、どんなことでしょう?

ジュニア先生:
うーん、やっぱり「空気感」としか言いようがないのですが…。
あえて言い換えるなら「活気」がある教室ということでしょうかね。
私は日々、色々な教室に行かせていただきますが、活気がない教室は繁盛していません。

舞田:
「活気」がある教室にするには、どうすればよいのでしょう?

ジュニア先生:
その教室の先生、特に教室長が元気にふるまうということですね。
もっと具体的には、生徒に「声かけ」をしまくることです。

舞田:
「声かけ」ですか?

ジュニア先生:
はい。教室だけでなく、駐輪場、廊下、待合室・・・。とにかく子供に大きな声であいさつをするのと声をかけて雑談をする。
これを教室長を先頭に、社員、非常勤全員でします。
特に行き、帰りの駐輪場は重要です。
見送りに出て「今日の授業どうやった?」とか「気をつけて帰りや」と話しかける。

舞田:
極端な話ですが、声をたくさんかけると生徒が集まるということですか?

ジュニア先生:
はい。断言できます。
繁盛している教室は、間違いなく生徒との対話量が多いです。
そして、それが先生との関係性を良いものにし、さらに塾に通う楽しさにつながります。

舞田:
なるほど。

ジュニア先生:
ある大手の個別指導塾の方にお話をうかがったことがあるのですが、その会社では、同じ教材をICTメインで自動化した教室と、先生をたくさん雇って完全に人が教える形の教室、という2パターンで展開されているのです。
面白いことに、成績はICT教室の方が伸びているのですが、生徒数は圧倒的に人が教える教室の方が多くなる。
その方もおっしゃっていたのが、子供たちが塾に求めているのは「活気」ではないかと。

舞田:
コミュニケーションが活気を生み出し、それが生徒が塾に来る理由なんですね。

ジュニア先生:
その通りです。そのために「声かけ」が重要なんです。生徒とコミュニケーションをとることは、もちろん教室を上手に運営するためなのですが、それだけではない。
マーケティングを行っている側面もあるのです。
生徒も、信頼ある先生に「塾に来たい友達おらん?」と言われると、「友達連れてこよう」と思ってくれます。

塾のマーケティングとしては、Web、SNS、チラシなどが基本ですが、最大のマーケティング手段は口コミです。
活気のある教室の口コミはすごいです。そのための「声かけ」でもあるんです。
教室長がこの「声かけ」のパワーを理解している教室は本当に強いですね。

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