一代で2000人の塾を作ったジュニア先生が語る、塾が発展する3ステップとは?

塾をもっと成長させたいのに、どう進めていいか分からない──そんな悩みはありませんか?

  • 生徒数は増えているが、組織が追いつかず不安定になっている
  • 授業には自信があるのに、集客や広報の仕組みが弱い
  • 講師の育成やマネジメントに限界を感じている

こうした悩みを解決し、2,000人規模へと塾を拡大したのがジュニア先生です。
本記事では、実際に現場で実践された 「塾を伸ばすための3ステップ」 を分かりやすく整理しました。
成長を加速させたい教室長の方は、ぜひ参考にしてください。

<登場人物紹介>

ジュニア先生:大阪で2,000人以上の生徒が集まる、開智総合学院の塾長。

舞田 理絵:
大阪の大学を卒業後、教育系出版社で編集に携わる。学生時代から個別指導塾で講師を務め、教室長も経験。現場での経験をいかし、教育に関する記事も執筆している。

舞田
ジュニア先生はもう塾の経営を30年以上されていますよね。
コロナ禍の一年を除いて、毎年売り上げを伸ばしているとお聞きしました。塾を発展させていくためには、何をすればよいのでしょうか?

ジュニア先生:
教室長を始め、トップの人たちが行動力を持つ、ということが何より重要です。
ただ、もう少し俯瞰して見ると、塾の経営として注力すべきポイントは、段階によって3つくらいに分かれるのではないかと思います。
まずは「品質」を作る段階、次に「マーケティング」を洗練していく段階、最後が「組織」作りの段階です。

舞田
3つのステップですね?

ジュニア先生:
そう、3つのステップです。その最初が「品質」です。

舞田
カリキュラム、授業、教材とかですね。

ジュニア先生:
もちろん塾ですから、「きちんと授業ができること」は必須です。
ただ、「よい授業」だけで生徒の成績は上がらないことも知っておかねばなりません。
ここでいう「品質」は、よい授業を中心として、生徒の成績を伸ばす「仕組み」を作ることです。
授業だけでなく、宿題の出し方やそのチェックの仕方、生徒への声がけの仕方、保護者へのフォロー、そういうものを全て合わせて「品質」です。

舞田
塾が提供するサービスを全部含めての「品質」ですね。

ジュニア先生:
そうです。決して合格率だけで決まったり、有名講師がいるというだけで決まるものでもないです。

舞田
この「品質」を上げるためには、具体的にどうすれば良いのでしょう?

ジュニア先生:
例えば中学生対象の塾でしたら、最初目標にするのは「定期テストの点数を上げる」とかがちょうど良いと思います。
「生徒達が自分の子供だったら」と考え、効率を度外視してでも成績を上げる方法を試行錯誤していきます。
その中で必ずノウハウが洗練され効率化し、あなたの塾の独特のノウハウになっていきます。
確かにFCに加盟している場合もノウハウは教えてくれるのですが、聞いたことを真似るだけではなかなか生徒の成績は上がりません。
ここは是非自分の手を動かして、試行錯誤して欲しい所です。その「試行錯誤」が生徒をひっぱる力になり、あなたの教室のウリ、「品質」になっていきます。

舞田
手を動かして試行錯誤、ですね。

ジュニア先生:
そうです。そしてこの「品質」が作れてくると、「成績が伸びた!」と言って喜んでくれる生徒が出てきます。
これはその教室の実績です。
この段階に入ると、次のステップである「マーケティング」に意識を向ける必要が出てきます。

舞田
なるほど、まずは品質を整えてから、マーケティングに移るんですね!

ジュニア先生:
絶対にこの順番です。中身がないものはいくらアピールしても意味ないですから。

そして、塾における最大のマーケティング手法はもちろん「口コミ」です。
成績の上がった生徒が喜んで通ってくれているなら、そのことを最大限アピールします。
「次の定期テストに向けての無料対策講座に参加しませんか」という案内を作って、生徒の友達に配ってもらうのもよいでしょう。
他にもチラシ、ポスティング、インスタグラム広告など、できることはたくさんあります。

舞田
確かに、下手な安売りよりも、通ってる子が直接いいよって言ってくれた方が何倍も興味湧きますよね!

ジュニア先生:
はい、まさにそれです!

舞田
ちなみにマーケティングを行っていく上で注意すべきことも教えてもらえますか?

ジュニア先生:
もちろん全部教えますよ!
まずは制作物に関しては、業者に丸投げせず、極力自分の手を動かすというところですね。
自分の言葉で気持ちを込めてしっかりと書く。
写真もフリーの素材を使うのではなく、できるだけ自分の教室で撮って下さい。
その教室の先生の熱意が伝わる、それが大切です。

舞田
なるほど、ただただ綺麗なものより、教室の「色」みたいなものがちゃんと出るものがよいんですね?

ジュニア先生:
そうです。あと、「マーケティングも塾の仕事の重要な一部分である」と理解しましょう。
塾の仕事が好きな人は授業をするのが好きでこの仕事をしている方が多く、ともすれば「マーケティングよりも授業準備に時間を使いたい」と思いがちです。
ただ、塾としてのステップが上がってくると「よい授業をする」ことだけでなく、「よい授業をしていることを知ってもらう」ことが重要になってくるのです。
そうでないと働いている先生方も、あなた自身もむくわれませんから。

舞田
たしかに!知ってもらうことも塾の仕事ですね!
まだ見ぬ生徒たちに出会う工夫をすることとと考えると、これも塾の仕事ですね。

ジュニア先生:
その通りです。そして「品質」「マーケティング」までできたら、最後は「組織」作りです。
「品質」「マーケティング」の仕組みがきちんと回りだすと生徒数がどんどん増えていきます。
その時に必要なのが「組織作り」です。
組織作りを怠ると、生徒が来るにも関わらず、良い指導ができず、評判がかえって下がるという最悪のケースになってしまいます。

どんな業種でもそうですが、規模が大きくなるにつれ、チームとして仕事を進めていく場面が増えていきます。
塾では「正社員」だけでなく、「大学生の非常勤講師」「パートタイムの主婦の先生」「プロ講師」など、様々な立場の人と協力していかなければなりません。

舞田
確かに、私も教室運営している時、チームでやることがすごく難しいなと感じていました。

ジュニア先生:
僕も初めはとても苦労しました。1教室だけだった時には全て自分が把握できていたことを、複数教室を運営するようになるとどうしても誰かに仕事を任せていかないといけなくなります。誰に何を任せるのか、業務の切り分けはどうするのか、新しい先生の研修はどう行うのか、給与体系はどう決めるのか、など、1教室の時には無意識でできていたことを明文化していく必要が出てきます。

舞田
本当にその通りですね。
複数教室の運営まで広げることが大事ですが、その後にどの教室でも同じ品質を提供すること、が本当に難しいそうです。

ジュニア先生:
そうですね。誰かに仕事を任せる範囲が格段に増えますからね。
話し出すとキリがないので、今回は一度ここで終わりましょう。

今回は「品質」「マーケティング」「組織」という3つのステップをお話しましたが、こういうステップがあるということを知っておくことが塾の発展のためには必要です。
塾の仕事はどうしても職人的な色合いが強く、授業の「品質」だけを追い求めたくなるのですが、特に塾を「経営する方」には、「マーケティング」「組織」にも気を配る意識を持てると、違った見え方が出てくるんじゃないかなと思います。

もしもっと聞きたいなどあれば、お気軽にご連絡ください。

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成長させてきました。
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