生徒を増やすためにもっといい授業をしなきゃ!
そう思う方も多いですよね。
しかし心のどこかで、「本当にそうなの?」と不安ではありませんか?
そのところを正直に先生に聞いてみました!
<登場人物紹介>
ジュニア先生:大阪で2,000人以上の生徒が集まる、開智総合学院の塾長。
たまちゃん:とある塾の元講師で、塾の経営について学んでおり、ジュニア先生にインタビューしている。
たまちゃん:
いい授業をしていれば、それが口コミになって生徒は集まるものですよね。
塾のマーケティングって本当に必要なのでしょうか?
ジュニア先生:
確かに、いい授業をして生徒の成績を確実に伸ばせていれば、口コミで生徒は集まります。
塾のマーケティングの王道はやはり口コミです。
たまちゃん:
それなら、ややこしいマーケティングなどせずに、授業を磨くことに専念すればいいと思いましたが…?
ジュニア先生:
多くの先生がそうおっしゃいます。
でも、口コミのパワーは生徒数に比例します。
もし生徒数が1人なら、口コミは1人分です。
すでに生徒数を多くかかえている競合教室が近くにあれば、なかなか勝てません。
塾は、生徒数が増えればマーケティングをしなくとも、口コミで自然に生徒は集まるようになります。
この段階になって初めて「いい授業をしていれば口コミで自然と生徒は集まる」フェーズになります。
問題なのは、このフェーズに持っていけるかどうかなのです。
たまちゃん:
なるほど。そもそも口コミを生み出してくれるための生徒数がある程度必要なのですね。
ジュニア先生:
そうです。
マーケティングは拡声装置、スピーカーのようなものです。
たくさんの人に自分の教室の良さを伝える、そのためにマーケティングを行うわけです。
たまちゃん:
「自分の教室の良さ」を表現するのは大変ですよね。
ジュニア先生:
そうですね。
マーケティングを行うためには、
「うちの教室の良さはこういうところ」
「こういうよい授業をしている」
「こういう風に生徒のモチベーションを高めている」
というようなことを、言葉に落とさなければなりません。
普段は無意識に行っていることを言語化する作業なので、なかなか大変です。
でも、こういう作業を通じて自分の塾の良さや強みを再認識する作業が、マーケティングそのものよりも大切だと私は考えています。
どうしても、自分の教室の良さと他塾との違いが分からないという方は考えてみてください。
強みは探せばたくさんあります。
成績アップなどの勉強の成果に限りません。
オリジナルのプリントを作っている先生の情熱、最後まで残って質問する生徒の姿勢、授業における先生と生徒の距離感、など、見つけられることはあるはずです。
そして、その強みをホームページやチラシ、インスタグラムなどのマーケティング媒体に心血を注いで書くのです。
その言葉は必ず周りの人たちの心に刺さります。
マーケティングはテクニカルなものと感じるかもしれませんが、あなたの塾の良さを、あなたの心からの声で周りに訴えることが原点です。
たまちゃん:
やっぱり大変な作業ですね。
ジュニア先生:
書く作業というのは、身を削る苦しい作業です。
でも、そうやって絞り出した本当の言葉には、信念が宿ります。
真剣にマーケティングに取り組むことは、塾という仕事に対する信念を再認識するプロセスでもあるんです。
自分の教室を売るためには、自分達のことを知らなければいけない。
その自分達を知るプロセスの中で、必然的に「何のために自分がこの仕事をしているのか」という信念や理念に触れる問いにぶつかります。
その理念や信念を持った教室は強いですし、その理念や信念が宿った媒体は強い。
マーケティングというのは、強い塾を作る上で欠かせない作業です。
たまちゃん:
マーケティングは、『信念を再認識するプロセス』ですね。
私たち塾講師・経営者が逃げてはいけないところですね!
今回のお話を聞いて、私も自分の信念を見つめ直したいと思いました。
ジュニア先生:
素晴らしいです。
それでも一人でやるのは難しい、そういう方はお気軽にご相談ください。
一緒に信念を語りましょう。