開業したら必ず悩む“働き方”。その答えをジュニア先生に聞いてみた

塾を開業すると、思っていた以上に「働き方」で悩む瞬間が出てきます。休みをどう取れば良いのか。仕事と家庭のバランスはどうすればいいのか。

塾の先生は真面目な人が多いからこそ、「休むのは悪いことじゃないか」「もっと働かないといけないんじゃないか」そんな回路にはまりこんでしまうことがあります。

今回はジュニア先生に、経営者としての「休み方」「働き方」について聞いてみました。塾を続けていくうえで必ずぶつかる働き方の悩み。そのヒントがきっと見つかるはずです。

<登場人物紹介>

ジュニア先生:大阪で2,000人以上の生徒が集まる、開智総合学院の塾長。

舞田 理絵:
大阪の大学を卒業後、教育系出版社で編集に携わる。学生時代から個別指導塾で講師を務め、教室長も経験。現場での経験をいかし、教育に関する記事も執筆している。

舞田さん:

塾業界は働く時間が長くて、なかなか休みをとれないイメージがありますよね。

ジュニア先生:

今はだいぶ改善されてきていますが、以前は業界的にブラックだと問題になることも多かったですね。

舞田さん:

ジュニア先生はどういう働き方をされてきたのですか?

ジュニア先生:

駆け出しの頃は、月曜から土曜まで、とにかくがむしゃらに働いていました。

舞田さん:

そうなのですね。家庭も顧みずに?

ジュニア先生:

いや、家庭は顧みていましたよ。私は出かけることが大好きで、旅行も好きです。だから、日曜日は必ずと言っていいほど、家族でどこかに行きます。今でも休みの日に働くことは、ほぼありません。

舞田さん:

ジュニア先生って仕事が大好きで、休みの日も働いていそうなイメージでしたが、意外ですね。

ジュニア先生:

塾業界では、熱心な先生が休みをとらなくなる傾向があるので、意識的に休みの日は仕事をしないようにしている、という面もありますね。

舞田さん:

休みをとらなくなる人もいるんですね。

ジュニア先生:

いますね。塾の仕事は、独特なところがあって、際限なく働くことが正しく思えてくるんです。生徒のためを思って仕事をしている人ばかりですからね。「家では勉強できないから日曜も自習室をあけてほしい」と言われればこたえてやりたくなるし、「定期テスト前は質問したい」と言われればそれにもこたえたくなる。

舞田さん:

生徒から見たら熱心ないい先生ですけどね。

ジュニア先生:

そう、熱心ないい先生です。ただ、そういった要望に全部こたえていては、体がもちませんし、奴隷のように全ての要望にこたえながら働くことが正しいとも思えません。必死に働いて生徒には感謝されても、健康をそこなったり、家庭が崩壊したりしたら意味がありません。

舞田さん:

際限ない働き方になりがちなんですね。

ジュニア先生:

塾の仕事は、そういう傾向がありますね。社員の先生にも、休みの日は休むように言っています。以前、ある先生が勝手に日曜に教室をあけて補習していたことがあって、その時は本当に怒りました。

舞田さん:

日曜に頑張って働いて、ほめられるんじゃなくて、怒られるんですね。

ジュニア先生:

これは難しいところなんです。「休みの日も生徒のために働きたい」というような熱心さが、教室を引っ張っていっている面はもちろんあります。ただ、一人だけが働いている教室ならともかく、教室は複数のスタッフで運営するわけですから、ある先生が日曜に働き始めると他の先生も働かざるを得なくなりますよね。「自分が好きで働いているんだからほっておいてほしい」という気もわかりますが、チームで働く時にはそれは許されません。

舞田さん:

なるほど。

ジュニア先生:

起業して、一人だけで教室の全てを管理しているならともかく、自分以外に非常勤の先生が一人でもいれば、教室のルールを考えなければなりません。そしてそのルールは、教室が無理なく回るものでなければなりません。よい教室を作り上げる時に、「先生の熱心さ」と「きちんと休みをとる体制」を両立させる、それが塾経営者の手腕です。

舞田さん:

確かに、先生方が徹夜して働いたり、週7日働いたりしてなんとか教室が回っている、というのは正しい状態ではないですよね。

ジュニア先生:

どうしても塾を起業された経営者の方は、最初は自分一人で教室を回していき、そこで成功体験ができるので、この「チームとしてのルール」のような側面が苦手な人が多いのです。特に初めて社員を雇った時に、苦労する方が多いです。

舞田さん:

なるほど。

ジュニア先生:

それに、塾の仕事は思いのほか生徒と長く付き合う仕事です。今回の定期テストのことだけ考えていればよいわけではなく、受験までの長い期間で生徒を見ていくわけです。そのためには、生徒のためにも先生が健全な形で働いていることが大前提です。

舞田さん:

きちんとお休みをとれる体制を作るには、どうすればよいのでしょう?

ジュニア先生:

まずはきっちり年間カレンダーを組むことですね。塾というのは、1年間の予定がわりと読みやすい仕事です。いつ頃に定期テストがあって、夏期講習はいつ頃で、などは毎年そんなに変化するものではありません。なので、年間カレンダーを作る先生は、きちんと休みをとれるように、考えに考えて教室をあけない日を設定しています。

舞田さん:

確かに、年間予定で休みが決まっていればみんな休めますね。

ジュニア先生:

考え方としては、貯金をする時と同じで、「先に決めておく」という考え方がよいですね。

舞田さん:

どういうことでしょう?

ジュニア先生:

よく貯金をする時の話で、色々使った後、残った分のお金を貯金するという人がいますが、こういう人はなかなかお金が貯まりません。そうではなくて、「毎月10万円貯める」と決めたら、最初に給与から10万円を定期預金に入れる。そして、残りでやりくりする。

舞田さん:

貯金のコツとして、よく聞きますね。

ジュニア先生:

休みをとる時の感覚も同じですね。先に休みを別枠で取っておくイメージです。これは年単位はもちろんですが、月単位、週単位でも、同じです。私が月曜日の朝にまず考えることは「週末何をして過ごすか」です。今は登山にはまっていますので、土曜日は朝からどこそこの山に登るなどと決めています。日曜日は疲れるのが嫌なので、映画や美術館に行ったり、読めていない本を読んだりインドアの計画を立てます。そうやって、週の初めにお楽しみを決めて、それを思いっきり楽しむために、仕事を余すことなくやってしまおうという考えです。そこから1週間の仕事のタスクを書いていきます。この時の基準は、これだけやったら「よくやったなー」と自分で思える、「心置きなく遊べる」ことを基準にしています。

舞田さん:

週末の楽しみから決めて、1週間働く、そういう思考ですね。

ジュニア先生:

そうなんです。以前に比べると、塾業界の労働環境はだいぶ改善されてきていて、夏期講習以外は完全週休2日制のところが多いですし、年間休日も110日以上のところが多いです。それでも、塾は「知らない間に働き過ぎてしまう」という危険のある仕事です。だからこそ、トップの経営者が「意識的に休む」ことは必須だと思います。

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