
※舞田メモとは
大阪大学卒業後、個別指導塾を経験。
現在は大手出版社にて勤務する傍ら、教育系の記事執筆などを行っている舞田が、塾業界を学びながら少しずつ掴んできた「現場のリアル」をお届け。
本コーナーでは、舞田先生が塾経営の基礎知識や背景を自分なりにまとめた記録をお届けします。
「正解」より「気づき」を共有する——そんなスタンスで綴っています。
はじめに:SNSって本当に効果あるの?という声に答えます
「うちは個人塾だし、SNSなんてやっても意味があるのかな」
「時間と手間ばかりかかって、集客につながらなかったら…」
こうした不安は、現場でたびたび耳にします。
いっぽうで、個人塾や小規模な教室ほど、SNSの“コスパ”が効いてくるケースも少なくありません。
媒体費を大きくかけずに、必要な層へ丁寧に届くからです。
この記事では、ただ闇雲に「やるべき」と断定するのではなく、「やるべきか」を判断するための視点で、Instagramを中心に運用している塾の実例などを整理してみます。
SNS集客の実例:Instagram経由で毎月5〜10件の問い合わせ
開智総合学院では、パスカルキッズという幼児向け教室を、Instagramを中心に集客しています。
・アカウント運用歴:約2年
・フォロワー数:約5,300人(2025年7月時点)
・月間問い合わせ数:7〜10件(体験申込ベース)
・運用コスト:スタッフ人件費 月10万円 / 広告費 月3万円(投稿ブースト)
現時点ではLINEの活用が十分とはいえない状態でも、安定して問い合わせが生まれているとのこと。
この金額感で問い合わせが生まれる仕組みは、小規模塾ほど欲しいところではないでしょうか。
数字だけがすべてではありませんが、現実的な目安にはなります。
SNSは何のためにやるのか?
ここからは、実際にSNSは何のためにやっているのか。
本当にSNSじゃないとダメなのか、などをまとめていきます。
生徒が塾に問い合わせるまでの流れ
まず、SNSを通して、生徒が塾に問い合わせるまでの流れをおさらいします。
資料請求や体験授業の前段で、保護者がどんな行動をしているのか。
ここを具体的に思い描けると、「そもそもSNSは必要か」の判断もしやすくなります。
問い合わせまでの意思決定は、おおむね次の4段階で進みます。
認知 → 興味・関心 → 比較・検討(信頼) → 行動
平たく言えば、
・塾の存在を知る(認知)
・もう少し詳しく知りたいと思う(興味・関心)
・他塾と比べたうえで「ここに任せたい」と感じる(信頼)
・体験申込や問い合わせに踏み出す(行動)
という4つのステップです。
SNSは、認知・興味関心・信頼・行動をすべて強化するために使える
結論を先に伸ばさずお答えすると、SNSは、チラシや口コミだけでは届きにくい層に向けて、
・認知:存在を知ってもらう(新規層へのリーチ)
・興味関心:写真・動画・テキストで雰囲気や価値を伝える
・信頼:日常的な発信を通じた安心感の醸成
・行動:使い慣れたアプリやLINEで自然に申込へ導く導線
という4要素を横断的に強化できるツールです。
つまり、SNSは「見つけてもらい、選ばれるための“関係性づくり”の土台」として機能します。
「大手向け」「地方だから難しい」と決めてしまっている皆さんの気持ちもわかりますが、自塾の商圏と親和性は本当にないか、そして役割の置きどころを一度丁寧に分解してみる価値がありそうです。
学習塾がSNS集客で、いますぐやるべき7つのこと
ここからは、今日から動ける実務のチェックリストです。
完璧を目指すより、まずは回し始めることを前提にしましょう。
1. 媒体選び:まずはInstagramとLINEを主軸に
保護者の利用実態を踏まえると、多くの塾はInstagram+LINEが主力になります。
TikTokは若年層の比率が高いため主力とは呼べませんが、生徒本人に訴求するためであれば相性が良さそうです。
またXやFacebookは属性がやや偏りやすい傾向ですが、ハイレベル向けの塾などは相性は悪くありません。
こちらは商圏・客層と合えば追加で検討、という順で十分です。
2. 投稿内容:「うちの子に合いそう」と思わせること
授業風景だけに偏らず、次のような“自分事化しやすい”テーマを混ぜます。
・具体的な勉強法・教科別のコツ
・授業外の様子(自習・面談・イベント)
・成績アップの実例
・講師紹介や保護者の声
「この子(家庭)にも当てはまりそう」と想像できるほど、“自分事化”されやすいため、反応が集まります。
3. リール・動画投稿の活用
非フォロワーに広がるリーチを考えると、「リール(短尺動画)」の効果はやはり大きいです。
顔出しが難しければ、板書や手元解説、匿名の声などでも十分。
最初から上手くなくて大丈夫。
まず「回すこと」を目標にしましょう。
4. 「実績」「保護者様の声」で信頼をつくる
数字や感想を交えるようにするとより効果的です。
「英語42点→88点達成!」
「◯◯高校合格おめでとう」
「入塾してから家庭学習が続くようになりました(保護者)」
見栄を張る必要はありません。
等身大の実例が、一番の安心材料になります。
5. フォロワー数より“関係性”が成果を生む
フォロワー、数字に目が行きますよね。
しかし実は塾のアカウントは、入塾前にフォローされることは非常に稀です。
大体みなさん子供の様子が知りたくて、入塾してからフォローされます。
つまり、フォロワーを目標にするのは少しずれているんです。
それより大事なのは、関係性ができること、接点の密度です。
・投稿を見て教室を覚えてもらう
・ストーリーで空き状況やイベントを伝える
・その結果、コメントやいいねなどの反応をもらう
・反応をくれたアカウントに、こちらからアクションを起こす
この数字には出てこない「関係性」を活かせると、成果がでてきます。
6. 問合せ導線設計をセットで考える
SNSは単体では生徒獲得までいくのは難しいです。
・Instagramのプロフィールに公式LINEか体験申し込みフォームを設置
・ストーリーやハイライトから体験申込や資料請求ページへ誘導
・公式LINEなど継続的に連絡が取れるツールに誘導
この流れができると、今すぐ問い合わせがない人も取りこぼさず、また使い慣れているツールで連絡が取れるので、ユーザーもストレスを感じづらくなります。
7. 無理なく続ける仕組みを作る
実はこれが一番大事です。
“気合い”では続きません。
頻度の約束と振り返りを決めて仕組み化しましょう。
例えば、
・週2回の投稿だけはやる
・2日に一回ストーリー投稿だけはやる
・写真や動画がうまくできてなくても投稿する
・絶対にやるだけで終わらず、月1回は投稿を振り返る
回しながら整えていく前提で十分です。
まとめ:SNSをやるべきかどうか迷ったら、“目的”と“役割”を明確に
舞田メモは「正解」よりも「気づき」の共有を大切にしています。
みなさんの教室では、SNSは使えそうですか。
また「武器」として活かしていけそうでしょうか。
SNSは、継続が前提の取り組みです。
一方で、次の4点を強化したい塾には、とても相性が良いと感じます。
・認知:もっと見つけてもらいたい
・興味関心:もっと関心を持ってもらいたい
・信頼:安心して問い合わせてほしい
・行動:スムーズに申込まで進んでほしい
実際、運用初期は手応えが分かりづらい場面もあります。
ですが、アカウントの目的と役割が定まると、次に直すべき点が見えやすくなり、問い合わせは安定しやすい——これは複数の現場で感じている実感です。
もし今、迷っておられるなら、一度「目的と役割」から逆算して設計してみるのがおすすめです。
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