受験生は夏期講習の疲れが出る頃・・・。もう一度、なぜ、夏頑張るのかについて考えよう!
いよいよ8月に入り夏期講習も佳境に入ってきました。8月3日(土)には中学3年生は進研模試の予行練習であるプレ模試が実施されましたが、結果はどうでしたか?思ったよりも良かった人もいれば、頑張っているのに伸びていないと危機感を持った人も多いと思います。
実は指導している先生達も同じで、毎年プレ模試の結果をドキドキしながら見て、後半戦の指導に活かすのが常です。そうやってプレ模試で悪かった生徒やクラスが本番で成績を伸ばしていきます。講習会も中盤に入り、8月11日~13日にはカイチ初の夏期合宿も控えています。
中には、クラブの引退がずれ込み、塾の補習や課題、学校の夏休みの宿題も重なってしまい、何とかこなすのに必死で、受験における夏休みの大切さを忘れてしまっている人もいるかもしれません。
今回は、もう一度なぜ夏が大切なのかについて2つのポイントに絞ってお伝えしたいと思います。
1つ目のポイントは、夏を逃すと受験勉強をするまとまった時間が取れなくなることです。
確かに私立受験までは後、残り6カ月。まだ時間があると考えている人もいるかも知れませんが、実際には夏休みを含む9月迄に受験勉強を終了しなければ志望校合格どころか、志望校の受験すらできない事態になります。
その理由を下記で説明します。
2学期の9月~11月の3カ月間に計10回のテストが集中しています。
これらのテスト結果が、受験校決定に使われるデータとなりますが、特にこれらの中で重要視されるテストが、10・11月の「実力テスト」と「五ッ木模試」です。実力テストは、中学校の私立訪問のデータとして志望校を受験できるかどうかの判断基準として使われ、塾では五ッ木模試の結果を同様に私立・公立受験校の判断基準として使います。
合否を決定する受験は2月・3月ですが、受験校を決定するテストは、10月・11月にある。ここが大きなポイントです。
つまり受験までは6カ月あるが、志望校受験を決定するテストまでに、まとめて勉強できる
時間は8・9月の2カ月しかないということです。
更に、文理志望の人達にとって公立入試の英語で80%の得点が確約される英検2級取得は内申点や実力テストの偏差値と並び、必須条件になりつつあります。これも10月・11月のテストで合格しておきたいところです。ここでダメなら次回英検は1・2月。ここで受験し合格する生徒もいますが、この時期は学年末テスト、私立入試と重なりテスト日程的にも学習時間確保の面においてもタイトになります。
とにかく、10月からは結果が求められるテストに追われまくる。
使い古された言葉ですが「夏が受験の天王山」といわれる所以はここにあります。少し気が緩んできたなと思う人は、もう一度、受験全体から見た今について考えてみましょう。夏は二度と戻ってきません。今ここを頑張るかどうかで、秋からのテスト結果に大きな違いが出てきます。
そして2つ目の注意点は、志望校合格という目標を見失わずに勉強すること
例えば、夏期講習に出されるやり切り課題。志望校合格を目標に努力する人は、常に「ここが模擬試験に出たら、入試で出題されたら・・・」と意識しているので、自ずと不理解箇所や暗記があやふやな箇所を潰す、実力が積み上がる勉強をします。一方で「やり切り課題が進まないと先生に叱られるから・・・。」と先生に叱られないことが勉強の目的になっている人は、とりあえず期日に提出すれば良いという気持ちが優先し、肝心の内容理解や暗記の徹底が疎かになります。場合によっては、答えを写して提出する人もいるかもしれません。
将来に繋がる志望校合格を見据えて努力するのか、目先に囚われ勉強するのか。どちらの心構えを選択するかで結果が大きく違うのは当然です。
受験は人生において、自分の努力で自分の人生を選択できる最大のチャンスだと私は考えています。今の君たち一人一人が、自分と誠実に向き合い努力を重ねることで、君たちの人生は確実に明るいものに変わっていきます。
どうか自分から逃げないで努力を続けてください。
若くて柔軟なあなたたちは可能性の塊です。志望校までの偏差値が遠くても、本気で取り組めば必ずその差を埋めることはできます。先生達はそのために指導しています。
来年の春には、この夏も「あの時はがんばったなー」と良い思い出になります。先生達も精一杯サポートします。みんなで一丸となって頑張りましょう。 <塾長 高木秀章>