古市教室7連覇 おめでとう!
先日12月3日に第19回オールカイチ珠算競技大会が実施されました。コロナのためこの2年間は教室毎や人数を絞って実施していましたが、通常通りの本格的な開催は4年ぶりとなりました。私達、講師も大会委員長の川西先生を中心に、打ち合わせを重ね、読み手の先生達はこの日に合わせて読み上げ算の練習をし、緊張感のある大会にしようと皆で尽力しました。
大会当日、私は今福教室の引率でしたが、電車の中もみんな緊張気味でした。鶴見緑地駅で古市・関目・今津教室の生徒達と、たまたま合流し、いよいよ今から対決!という雰囲気になりました。
気になる大会結果は、教室対抗戦では古市教室の7連覇!やはり古市教室は強い。古市教室の皆さん本当におめでとうございます。内訳は小1今福、小2関目、小3古市、小4今福、小5古市、小6古市という結果でしたが、各教室が拮抗してきたなと感じました。
読み上げ算のカイチNO1には7桁~18桁(百万~十京)10口を正解した高殿教室の鈴木萌生さん(なんと4年生)が、読み上げ暗算のカイチNO1には3桁~6桁(百~十万)5口を正解した今福教室の奥野紗來さん、そしてプリント競技の最高得点賞は、関目教室の浅野志歩さんが獲得しました。
今回、特に感じたのは高殿教室生の読み上げ算の上達です。まだ、参加者は少ないですが、決勝戦に残る生徒達が多く(学年優勝も2名、カイチNO1も獲得)大会を大いに盛り上げてくれたと思います。それから、最高得点賞の浅野さんは6年生の読み上げ算の会場で見ましたが、指使いが素晴らしく「すごい子がいるな」と思いました。現在、カイチの読み上げ算レベルは高く、全国でも最難関レベルの7桁~18桁、百万から十京までの位違いで3年生以上が勝負しています。この時、ポイントになるのが位取りとそこから1の位までを置き切るスピードです。彼女は位取りしてから1の位までをおき切るスピードが抜群に早い。思わず動画に撮りましたが、それだけ力がある彼女が読み上げ算の部では3位になってしまうのですから、どれだけ厳しいレベルで子供達が勝負しているかが理解できると思います。
この大会をする度に感じることは、「子供達は可能性の塊」ということです。
優秀な仲間達が集まる大会の緊張感と彼らとの切磋琢磨の中で、練習以上の力を発揮する生徒達がいます。5年生の読み上げ算決勝戦。7桁~18桁読み上げ算10口。読み手の近久先生の読むスピードに「そんな速いのを正解できる生徒はいないだろう」と内心思いましたが、高殿教室の坂東志保さんは一発で正解。30年以上指導している私が驚きました。カイチNO1の読み上げ暗算決勝での場面、3桁~6桁(百~十万)5口、今福教室の菅井奏佑君はなんと1違いで敗退。小学生達がこんな厳しいレベルで戦えるすばらしさ。入賞できなくても、1年生、2年生の子供達の飛躍も目を見張るものがありました。目的意識があればたった3週間でどんどん飛躍する。上手くなるのがうれしいから家でもどんどん練習する。そんな真剣な彼らは、子供の顔をしていません。落ち着いていてクールでどこか凛としています。そんな彼らの顔が大好きです。
私は子供達を教えるという仕事を32年間続けていますが、その中でいつも感じていることは、子供達それぞれの中に、落ち着いていてシャープなもう一人の彼らがいるということです。
私の仕事はそういうシャープな彼らをいかに引き出し、「こんなに素晴らしい」と本人達に示してあげることができるかだと考えています。
今カイチでは受験生達の三者懇談会、冬期講習、そしてこれも4年ぶりに再会するクリスマス会の準備で大忙しです。昨日も、自習室を少しのつもりで覗くと、受験生の質問が途切れることなく続き、気が付くと夜中の11時になっていました。今の子供達は無気力?そんなことは決してないと思います。変わったのは、子供ではなく私たち大人や社会の方かもしれません。
そして、今年も1年が終わろうとしています。
皆様、1年間本当にありがとうございました。至らないことの多い私達でございますが、少しでも良い教室に成長していけるよう精進努力を重ねて参ります。
大好きなこの仕事を続けられるのは、皆様のおかげです。
どうぞ、良い新年をお迎えください。(開智総合学院塾長 高木秀章)